伊藤恵 ピアノ・リサイタル
2025年
4/19
(土)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- 伊藤恵(ピアノ)
- 曲目
- ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 op.77
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894「幻想」
ベルク:ピアノ・ソナタ ロ短調 op.1
ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 op.2-1
ファンタジーを巡る旅
ベートーヴェンの「幻想曲」からシューベルトの「幻想」ソナタへ。
楽聖自身が即興演奏を繰り広げたような自由な展開から、最後は感動的な雰囲気の変奏曲へと構成し、ロマン派音楽を予感させる作品77。
一方シューベルトは、美しく果てしない夢幻の響きが、永遠の世界に誘います。
プログラム後半は、ベルクのソナタ作品1、ベートーヴェンはソナタ第1番。作曲家の根源へ回帰し、原初の発露に触れてみたい。
ベートーヴェンは希望、諦観のシューベルト、絶望から出立するベルク──時代の移ろいにより変幻してゆくファンタジーの世界。皆さまと旅することを楽しみにしております。
伊藤 恵
実力と人気を兼ね備えたピアニストとして常に第一線で活躍
伊藤恵(ピアノ)Kei Itoh, Piano
幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン州立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランク
フルト放送響(現hr響)、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本ではN響をはじめとする各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍を続けている。CDの代表作は、シューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ1~13」。2007年秋には全集完成記念コンサートを行った。さらに、2008年にリリースを開始した「シューベルト ピアノ作品集1~6」は1作ごとに注目を集め、第6集は2015年度レコード・アカデミー賞、第70回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。2018年にリリースされた「ベートーヴェン ピアノ作品集1」、最新盤の「ベートーヴェン ピアノ作品集2」(フォンテック)は、いずれもレコード芸術特選盤を獲得。
また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、軽井沢音楽祭、リゾナーレ音楽祭、東京・春・音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなどに参加、武生国際音楽祭ではコンサートプロデューサーを務める。1999年から2006年までの8年シリーズではシューマンを、2008年から2015年4月までの新たな8年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催し好評を博した。2018年からはベートーヴェンを中心としたシリーズを開始。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。2018年ジュネーヴ国際音楽コンクールの審査員も務めた。
現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。