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若林顕 ピアノ・リサイタル

20254/29 (火)
14:00開演 13:30開場

出演者
若林顕(ピアノ)
曲目
J.S.バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻 BWV846〜869
全曲演奏会

※本公演は第1巻全曲の内、第12番の後に休憩を予定しております。

↓必ずご確認ください。
▶︎▶︎▶︎キャンセル規定について◀◀◀


発売日:2024年12月15日


常人離れした技巧、オーケストラに匹敵する表現力。
世界に飛翔する、日本を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。

若林顕(ピアノ)

 20歳で第37回ブゾーニ国際ピアノ・コンクール第2位、22歳でエリーザベト王妃国際コンクール第2位の快挙を果たし、一躍脚光を浴びた。その後国内外の多数のオーケストラとの共演や国内外でのソロ・リサイタル等、多忙な演奏活動を展開し、現在に至るまで常に第一線で活躍し続けている。
 東京藝術大学で田村宏氏に、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院、ベルリン芸術大学でハンス・ライグラフ氏に学ぶ。第3回出光音楽賞、第10回モービル音楽賞奨励賞、第6回ホテルオークラ賞受賞。
 2002年にニューヨーク・カーネギーホール(ワイル・リサイタル・ホール)で鮮烈なリサイタル・デビューを果たし、カナダ・トロントの「ミュージック・トロント・チェンバー・ミュージック・シリーズ」やシカゴの「マイラ・ヘス=リサイタル・シリーズ」で大成功を収めて再招聘されるほか、フランス・ナントでの音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」、ストックホルムの「アモリナ・リサイタルシリーズ」などにも出演。また、英国マンチェスターの「ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック」でのマスタークラス、フランス・ティーニュの「ミュージック・アルプ」Music Alp等、活動領域を着実に拡大している。
 共演したオーケストラは、NHK交響楽団をはじめとする国内の主要なオーケストラのほか、ベルリン交響楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ノールショピング交響楽団、リンブルク交響楽団、パドゥルー管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団といった海外の名門オーケストラも多数。ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ゲルト・アルブレヒト、アレクサンドル・ラザレフ、ダニエル・ハーディング、オスモ・ヴァンスカ、ウラディーミル・スピヴァコフ、ゲルハルト・ボッセ、ヘルムート・ヘンヒェンといった名指揮者とも数多く共演している。
 室内楽の分野では、カルミナ弦楽四重奏団、ライプツィヒ弦楽四重奏団、ウィーン八重奏団、コリア・ブラッハー、スティーヴン・イッサーリス、カール・ライスター、フランソワ・ルルー、ラデク・バボラクなど、内外の名手達と数多く共演し、好評を博している。また、近年はヴァイオリニスト鈴木理恵子とのデュオで、作品の本質に迫る深い音楽性が各地で非常に高い評価を受けている。
 レコーディングではこれまでに多数のソロ・アルバムをリリース。2013年以降続々とリリースされた、「ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番、前奏曲」、「ベートーヴェン:3大ピアノ・ソナタ」、「チャイコフスキー:くるみ割り人形(ピアノ独奏版・世界初録音)」、「リスト:ピアノ作品集」、「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ラザレフ指揮日本フィルとのライヴ)」、「ショパン:エチュード全集」、は全てレコード芸術・特選盤となり、極めて高い評価を受け続けている。2018年リリースの「ショパン:エチュード全集」では、レコード芸術で「これは超弩級の形容がふさわしい、稀に聴くほどの名演譜である...詩人ショパンの微笑が、難技巧を超えて輝く名演...これを待っていた、」(濵田滋郎氏推薦)、「1音の存在感、鉄壁の技術と洗練された音楽性...唯一無二の音楽が響いている。知情意の均衛のとれた名演である」(那須田務氏推薦)と評された。
 また、2014年以降リリースされた鈴木理恵子とのデュオによるCDも「シューベルティアーナ」、「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.1」、「レスピーギ&フランク:ヴァイオリン・ソナタ」(いずれもレコード芸術準特選盤)、「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2、Vol.3」(いずれもレコード芸術特選盤)、と常に高い評価を受けている。
 リサイタルにおいては2014年と2016年にサントリーホール(大ホール)でソロ・リサイタルを行い、「類のない高次元の名演」「圧巻のリサイタル」と評され大成功をおさめた。2020年11月には4年ぶりに東京芸術劇場コンサートホールでソロ・リサイタルを行い、「ポリーニのショパン・エチュードのCD帯にあった『これ以上何がお望みですか』ではないが若林の技巧も然り。感服した」(「音楽の友」上田弘子氏)と評された。
 また、自身では3回目となる「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲シリーズ」を2017年に完結し、2018年より2022年まで行った「ショパン:ピアノ作品全曲シリーズ」ではピアノ協奏曲の五重奏版やチェロとの作品まで含む全15回にも及び高い評価と支持を得た。「エチュードOp.10全12曲」を含むリサイタルでは、「完璧なエチュード ヴィルトゥオーゾ・ピアニストの本領発揮」と大絶賛された。
 2023年から東京芸術劇場でリサイタル・シリーズを行っている。

 バッハの音楽を聴くと、何故かいつも気持ちが安らぎ、静かな心になります。そして大宇宙のなかの「自分」という小さな存在を、改めて客観的に思い知らされるような気
持ちになります。
 多声部に入り組んだポリフォニックな世界、それぞれの声部はお互いに自由に生き生きと対話をし、協調し、いつしか大調和の中に無限大に広がっていきます。
 世界中で、争いと悲劇が渦巻いている今の時代だからこそ、一人の音楽家としてバッハに真剣に取り組む事は非常に重要だと考えています。
 ハーモニーや音色、音程感をコントロールする事が可能な現代のピアノで、心に届くバッハの世界に挑みたい、そして「ミクロ」と「マクロ」が共存するこの偉大な作品を
前に、自分なりに勇気を持って、祈りを込めて、真っ直ぐに向き合いたいと思います。そして皆様と喜びを分かち合う事が出来れば、これ以上嬉しい事はありません。
若林 顕


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