~歌うように、語るように~ 新倉瞳 チェロ・リサイタル
2023年
12/17
(日)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- 新倉瞳(チェロ)佐藤卓史(ピアノ)
- 曲目
- シューマン:
「子供の情景」Op.15より 第7曲 トロイメライ
ブラームス:
「6つの歌」Op.3より 5.異郷にて/6.リート
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
-休憩-
シューベルト:
17のレントラー D366 より 抜粋[ピアノソロ]
アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
これまで様々なプログラム、そして素敵な共演者と宗次ホールで演奏させていただき、おかげさまでホールの響きと客席の皆さまとの再会が毎回どんどん楽しみになっております。
ここ数年はパンチのあるリサイタルプログラムを組むことが多かったように感じたので、今回は《歌うように、語るように》をテーマとしました。
前半には宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』にも登場するシューマンの名曲「トロイメライ」、ブラームスの美しい歌曲Op.3のアイヒェンドルフの詩のついた2曲、そして荘厳なブラームスのチェロ・ソナタを選びました。
後半には共演の佐藤卓史さんが特にシューベルトの作品の研究に特に力を入れていらっしゃることもあり、ピアノ・ソロをご披露いただいてから「アルペジオーネ・ソナタ」をメインに演奏します。
バロック・チェロに加え、ヴィオラ・ダ・ガンバにも取り組み始めた私だからこそのアプローチを佐藤さんと共に練って参ります。どうぞお楽しみに!
新倉瞳(チェロ)Hitomi Niikura, Cello 公式WEB https://www.hitominiikura.com
幼少期をアメリカとドイツで過ごし、8歳よりドイツでチェロを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。卒業時には皇居桃華楽堂新人演奏会に出演、御前演奏を行う。その後、バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでにJan Vymyslicky、毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller(バロック・チェロ)の各氏に師事。室内楽を徳永二男、原田幸一郎の各氏に師事。
2003年いしかわミュージックアカデミーにてIMA音楽賞を受賞し、アメリカ/アスペン音楽祭に奨学生として参加。2007年第28回霧島国際音楽祭にて霧島国際音楽祭賞を受賞。2009年ルーマニア国際音楽コンクール室内楽部門にて第1位を受賞。2015年スイスのベルンで開催されたOrpheus Kammermusikwettbewerbにて入賞。同年、ポルトガルのリスボンで開催されたInternacional Verão Clássico 2015チェロ部門にて第1位を受賞。2016年5月スイス/ルツェルンの高級時計ブランド《カール F. ブヘラ》より Pathos Woman Awardを受賞。2017年第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。 第19回(2020年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞チェロ部門受賞。
2006年8月桐朋学園大学在学中には、EMI Music Japan(現ユニバーサル・ミュージック)より「鳥の歌」をリリースし、紀尾井ホールにてデビュー。これまでEMI Music Japanから3枚のアルバム、Live Notesよりピアニスト佐藤卓史とのライヴCD「ブラームス&ラフマニノフ:チェロ・ソナタ」、F.S.L.レーベルよりアコーディオニスト佐藤芳明とのDuo「魂柱と鞴」、ヴァイオリニスト原田陽が加わったTrio Baroccoでのバロック・ヴァイオリン、バロック・チェロ、アコーディオンでの「ゴルトベルク変奏曲」、アールアンフィニ・レーベルより、『11月の夜想曲~委嘱作品集』(世界初演/世界初録音)やピアニスト高橋多佳子、ヴァイオリニスト礒絵里子との「椿三重奏団」を含む5枚のアルバムが発売されている。
また、チューリッヒを拠点とする人気クレズマーバンドCheibe Balaganのメンバーとして2014年から参加し、ダボス音楽祭、サン・モリッツ音楽祭、モントルー音楽祭をはじめ様々な音楽祭に招かれ、クレズマー音楽のワークショップも積極的に行い、音楽の幅を広げている。
現在はカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点に活躍する中、ソリスト・室内楽奏者として全国各地でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、司会、番組ナレーション、音楽劇、演奏家のためのドレス《M Maglie lecassetto》のプロデュース等、活動の幅を広げ音楽の素晴らしさを広く深く伝えようとする姿勢は多くの共感を集めている。
使用楽器は、宗次コレクションよりMatteo Goffriller(1710年製)を貸与されている。
佐藤卓史(ピアノ)Takashi Sato, Piano 公式WEB www.takashi-sato.jp
秋田市出身。高校在学中の2001年、日本音楽コンクールで第1位。東京藝術大学を首席で卒業後渡欧、ハノーファー音楽演劇大学ならびにウィーン国立音楽大学で研鑽を積む。その間、2007年シューベルト国際コンクール第1位、2010年エリザベート王妃国際コンクール入賞、2011年カントゥ国際コンクール第1位など受賞多数。ウィーン楽友協会をはじめとするヨーロッパの主要コンサートホールのほか、2011年にはシリア・ダマスカスのダール・アル・アサド文化芸術劇場でソロ・リサイタルを開催した。これまでにNHK交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、シドニー交響楽団、ベルギー国立管弦楽団等と共演。2007年にソロデビューアルバム「ラ・カンパネラ~珠玉のピアノ小品集」(ナミ・レコード)をリリース以来、レコーディング活動にも力を入れており、日本と欧州で多数のCDを発表。2014年より「佐藤卓史シューベルトツィクルス」を展開、ライフワークとしてシューベルトのピアノ曲全曲演奏に取り組んでいる。室内楽、作編曲など幅広い分野で活躍している。