2020.1.29 ジャスミン・チェイ フルートリサイタル
10代の頃から注目を集め、シンシナティ交響楽団を経てウィーン交響楽団の首席奏者を務めたソウル出身のチェイさん。名古屋でのリサイタルは初めてです。今回はウィーンと日本を行き来しながら世界的に活動するピアニスト碓井さんとのデュオで、フランスの作曲家づくしのプログラムでした。メインはフォーレのヴァイオリンソナタ第1番。この曲がフルートで演奏されたのは宗次ホールで初めてのこと。卓越した技術によって、まるでもともとフルートソナタだったのではと錯覚させるほど自然な演奏でした。それだけでも十分聴き応えがあるのに、さらにその後にボルンのカルメン幻想曲。鮮烈な技巧と輝かしい音色はほれぼれするばかり。アンコールには名手ゴールウェイのために書かれたその名もズバリ「アンコール・ソロ」と、豪華な前奏が付け加えられた「浜辺の歌」でした。