おすすめ公演情報 2017年2月(3) 渡辺克也 オーボエリサイタル
“卓越したテクニックと稀有な音楽性でオーボエという楽器の魅力を広く世に広めて欲しい” という私達の
願いを着実に果たしてくれている史上屈指の名手
中野雄(音楽プロデューサー)
渡辺 克也 オーボエ/小林 有沙 ピアノ
2月17日(金)18:45開演 3,500円(学生2,100円) [指定]
欧州各地の名門歌劇場オーケストラで活躍し続けている渡辺さん。
長年の演奏経験を通じて、「自分の演奏は当然変化した」と仰います。
それはドイツのオーケストラは、日本のオーケストラよりもはるかに音量が大きいからだそう。
確かに欧州のオーケストラの腹の底まで響くようなff、
身体全体を使って中腰になる勢いで演奏する各団員の熱さは凄い迫力。
その中で十分に自分の音を響かせるには
オーボエの音量も当然大きくなければ負けてしまいますので、
“オーボエの器を大きくしていく必要”があります。
「音色」という日本語がありますが、
ドイツ語でそれに当たる言葉「クラング」は少し意味が異なり、
やや平面的なイメージの「音色」だけでなく、
反射音等も伴う立体的な「響き」のニュアンスだそう。
興味深いことに、
渡辺さんはこの欧州の立体的な「響き」の概念が建築文化と深く関わっていると指摘されます。
「響き」を生むのは、具体的には欧州の建築物に多く用いられる反響の豊かな「石材」、
そして良く共鳴する高い天井。
なんだかこれは、宗次ホールのことのようではないですか!
天井が低く、畳や障子で出来ている日本家屋と違い、
「響き」と常に接する環境では自然と耳と感覚とが研ぎ澄まされます。
効率よく振動させ、響かせるには力任せに鳴らせば良いというわけではなく、
必要最小の力でいかに振動させるか、ということが大切で、
これこそがドイツで得た最大の収穫と仰る渡辺さん。
是非、宗次ホールでその響きを体感してください!
渡辺克也 オーボエリサイタル
渡辺克也(Ob) 小林有沙(Pf)
2/17(金) 18:45開演 18:00開場
一般3,500円 学生2,100円
[指定]
Pコード:315-100
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