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第3回 名古屋ギターフェスティバル 2015


昨年初めて宗次ホールに場を移し好評を博した
「名古屋ギターフェスティバル」は今年で3回目!

今回はギターの本場スペインより
フランシスコ・ベルニエールさんをメインゲストに迎え、
その他にも日本クラシックギター界のトップランナー福田進一さん、
20枚近くのCDをリリースし全国的に活躍する益田正洋さん、
幼少より天才少年として注目され現在はパリ在住の徳永真一郎さん、
地元出身で精力的に活動する生田直基さん、伊藤兼治さんが登場します。


ギターフェス1 F.ベルニエールギターフェス福田 福田進一

ギターフェス生田 生田直基ギターフェス伊藤 伊藤兼治
ギターフェス徳永徳永真一郎ギターフェス益田益田正洋


そこで前回に続き、実行委員会の代表でもあるギタリスト生田さんに、
このフェスティバルの魅力についてインタビューを行ないました。

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,(宗次ホール 西野)
こんにちは、昨年はカリスマ的なオーラを放つ、ポーランド出身のギタリスト、
マルシン・ディラさんに焦点を当てた、ギターの新時代を感じさせる演奏会でしたね。
さて、今年はどんな内容になるのでしょうか?

.(生田)
はい、今年はスペイン音楽に焦点を当てています。
「スペイン音楽の紅と白」のタイトルどおり
様々なスペイン音楽を紹介できればと思います。

.その紅と白というのは具体的に何を表すのですか?
出演者は全員男性のようですが・・・。

.ええと、まず紅色について。。。
スペイン音楽のメロディー、特に近代の作品は
非常にメランコリックなものが多くて、
聴いていると心のどこかに引っかかるんですよね。
例えば今回益田さんに演奏して頂くグラナドスの
スペイン舞曲のCDを聴き流しながら、
洗濯や読書をしようと思っても私にはできないです(笑)。

不思議と気になってしまい、意図していないのに
思わず手を止めて聴き入ってしまう。
そういった意味で単に「赤」というよりはもう少し深く、
しかも鮮やかな「紅」という色がそういった音楽を表現するに当たって
ぴったりだなと思いました。

.なんとなくスペイン音楽と言うと「情熱的」と考えてしまうんですが、
それだけではなく憂いを秘めた(メランコリック)ところも聴き所、と。
一方の白は何を象徴しているんでしょう?

.これは「光」のイメージです。
それこそ徳永さんに演奏して頂くルイス・ミランなどの
スペイン・ルネサンス期の音楽には前向きな明るさがあり、
そのシンプルな美しいメロディーといきいきとした躍動感は、
ヨーロッパの中でもとりわけ日差しが強いスペインだからこそ
生まれたのかなと思います。
YouTubeで「Milan Pavane」を検索して頂くと
色々と聴く事ができます。

.曲が生まれた年代によっても雰囲気が随分ちがうんですね。
そして今回は東京・大阪でも行なわれているギターフェスティバルの
関連企画として、東京・代々木のハクジュホールさんが委嘱した
スペインの作曲家による新作もあるとか・・・。

.そうです。ガルシア・アブリルという、
現代スペインの最高峰の作曲家のひとりと言われている作曲家が、
今回のフェスティバルのために書いた作品で、
ベルニエールさんに献呈されています。
アブリル作品の多くはメランコリックながらも
リズミカルで前向きな雰囲気を感じるものが多く、
つまり紅と白が混在しています。
今回の新作「ヒラルダへの讃歌」が
一体どういった具合でその色が混ざっているのか、
フェスティバルにて世界初演なので全く予想できませんが、
ベルニエールと福田さんの豪華デュオ。
素晴らしいドラマを聴かせてくれそうです!

.ところで今回のメインゲスト、フランシスコ・ベルニエールさんは
どんな演奏家なのですか?

.彼はスペインの代表的なギタリストの一人です。
1996年世界最高峰のアレッサンドリア国際コンクールにて優勝など
かなりの実力派です。
現在はセビリア王立音楽院で教鞭をとりつつも
ヨーロッパやアメリカ大陸へ招聘され演奏・審査へと引っ張りだこの人気者。
スペイン人らしいユーモアと歌で音楽の中に自然と彩りを与えるセンスは
只者ではありません。
これまでに既に40カ国で演奏しているそうです!凄い!!

.ありがとうございます。
ところでフェスティバルと普通のコンサートの違いは何、
と尋ねられたら生田さんはどう答えますか。

.「呼び方」でしょうか・・・冗談です(笑)。
ええと、この名古屋ギターフェスティバルでは
世界的な素晴らしい名手達からローカルな活動を行なう演奏家まで
多種多様な演奏を楽しんで頂くのはもちろんのこと、
もっとギターを身近に感じて頂けるように
聴く前の準備に色々と工夫をしています。

今年からの試みとして「クラシックギターって何?」という方から
「ギター音楽は詳しいし、良く聴くよ」という方まで
それぞれを対象とした解説シートを何種類か当日会場で配布したり、
なんとスパニッシュベーグル(!!)を試食して頂き、
味覚からもスペインにアプローチしたり、、
開演ではなく開場した瞬間から終演まで楽しめるイベントを目指しています。
夏祭りのようなイメージですね。
一年に一回お祭りがあって、
そこにはいつも何か新しい発見があるように工夫をしています。

.より多くの方にギターに興味をもっていただきたいということで、
今年は初の試みで「プレコンサート」も開催しますね。

.同日13:30からのプレコンサートは
ギターのコンサートに行ったことがない、という方にも入りやすいように、
ギターとなにか他の楽器とが一緒に演奏するスタイルも取り入れました。
1時間の内容ですが、歌やヴァイオリン、ヴィオラとギターのコラボから
ギターに興味を持っていただきやすい工夫をしています。
しかもお値段500円という大盤振る舞い!
宗次ホールのランチタイム名曲コンサートの半額ですから
これはお得ですよ!!

.最後にお客様へのメッセージを一言お願いします。

.あと1ヶ月間ですが最大限に楽しんで頂けるように
スタッフ一同準備を進めています。
運営スタッフは全員ボランティアなのですが
とても仲良くやっていて、フェスティバルまでカフェや楽器店など
色んな場所でPRのために宣伝したり、
より楽しく聴いて頂くために何が必要か意見を出し合ったり、
皆が「名古屋のギターを盛り上げる」という意志で動いています。

そして手前味噌になってしまいますが
これだけの豪華ゲスト陣の演奏が一日で聴ける演奏会なんて
全国でもあまりありません!
世界にもあまりないと思います!
企画者として自信を持ってオススメできます!
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

※公式サイト http://nagoya-guitar-festival.com 
も是非ご覧になってください!

ギターフェス(表)

♬♪♪ 第3回名古屋ギターフェスティバル2015 〜スペイン音楽の紅と白〜♪♪♬
8月28日(金)18:45開演(18:00開場)

一般:3,500円 学生:2,100円 [自由]


同日13:30よりプレコンサート開催!
全自由席 500円


ご予約は宗次ホールチケットセンターへ 
☎052-265-1718(毎日10:00~18:00)


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