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「ヴァイオリンソナタ 名曲中の名楽章集」公開録音コンサート【9/18】


当館代表、宗次徳二が理事長を務める
NPO法人クラシック・ファンクラブがこの夏創立されました。
このNPOの活動の主だったものが3つ

1:「クラシック音楽広め隊」
  ⇒コンサートの広報を通して
   クラシック音楽の魅力を多くの人に伝える。隊員は一般募集。任期半年。
2:「クラシック音楽届け隊」
  ⇒病院、商店、集会所などへコンサートを出前して、
   クラシック音楽を通じた地域の方々の交流を図る。
3:「宗次ホール・オリジナルレーベルCDの制作」
  ⇒宗次ホールのコンサートをライヴ録音し発売する。
   クラシック音楽をこれからより聴いていきたい、と感じている
   ビギナー向けの選曲をモットーとする。


この3番目の事業の初回として、この日のコンサートが実現しました。

ヴァイオリンソナタの名曲の中から、複数有る楽章の中から1つを取り出して、
それを並べたという、いわば「お気に入りの楽章のガラ・コンサート」です。

これについては
「長編小説の下巻だけ読んで作品を理解できないのと一緒」とか
「全部聴かなきゃその曲の魅力は分からない」といった意見も当然あるわけですが、
「気に入ったところだけ、取り出して聴いたっていいじゃないか」というのが
宗次徳二流クラシックの聴き方。
クラシックの曲は大概長い・・・。
「全部聴かなきゃ」と思うから、遠ざけてしまうということがあるんではないか、ということを
かねがね宗次は持論としておりまして、
今回のプロジェクトも長年の夢のひとつ。
当然選曲に宗次代表も直接関わるなど、監修しております。


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演奏はヴァイオリニスト島田真千子さんとピアニスト佐藤卓史さん。
島田さんは宗次代表が2003年カレーの「壱番屋」の経営を引退してから
初めて直接お会いしてお話をした演奏家。
それ以来のおつきあいで、今現在も名器ガダニーニを貸与しています。

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今回の企画について、演奏者としての感想を語る島田さん。
「演奏者としては全部の楽章を通して弾くのが当然のことで
 こんな風に抜粋で弾いたら果たしてどうなるのかな、と思ったけれども、
 本当に名曲のしかもいいところだけを弾けるというのは素直に楽しい!」とのこと。

「1つの楽章だけを取り出すと、
演奏しないほかの楽章の分まで表現しようと思ってしまって
必然的に演奏もぐっと濃く詰まったものになる気がする」
 といったことも舞台袖でお話されていました。

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フランクのソナタの第4楽章で圧巻のフィナーレ。
抜粋した10曲それぞれの作品、それぞれの作曲家のカラーを描きわけながら
真正面から取り組んだ素晴らしい演奏でした。
「これでこのチケット代は安すぎる」との声も。
(定価2000円、広め隊隊員の方はさらに500円引きでした。)

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1日2回の本番。それ以前にも連日のリハーサルを経て無事終演。

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宗次代表ほか、録音に携わったメンバーで最後に記念撮影。
お疲れ様でした!

さて、この演奏会にご来場のお客様に、アンケートのご協力をお願い致しました。
「今日演奏した曲のなかで“次は全曲聴いてみたい”というもの2つに投票を!」というものです。
最も得票の多かった曲を、
来年1月13日に行われる島田さん、佐藤さん、そしてチェリスト辻本玲さんの3人による
「イエロー・エンジェル・トリオ」の演奏会の際に全曲演奏しようと・・・
これ島田さんの提案で、急遽行いましたが、気になる結果は・・・


1位―59票:ベートーヴェン 第5番「春」 第1楽章
2位―57票:フランク 第4楽章
3位―46票:ベートーヴェン 第9番 「クロイツェル」 第4楽章
4位―40票:ブラームス 第1番「雨の歌」 第1楽章
5位―35票:ラヴェル 第1楽章


というわけで、
1月13日はベートーヴェンの「スプリングソナタ」と「大公トリオ」が一度に聴けるという
新春らしいプログラムになりました。

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発売は11月。
宮本笑里さんなど、
イエロー・エンジェルから楽器を貸与されている奏者による
リサイタルシリーズ全体の発売が
このとき同時に行われる予定です。

(スタッフ/にしの)


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