みやびな中国笛と古箏、そして生け花のコラボレーション【9/7】
9月7日のスイーツタイムコンサートは
おなじみ中国笛の劉一(リュー・イー)さんと
テレビなどでも広くご活躍、中国の古い琴の名手、伍芳(ウー・ファン)さんのお2人による
お月見をイメージしたコンサート。
このコンサートでは名古屋に本拠を置く
石田流華道会さんのご協力のもと、お花と音楽のコラボレーションを行いました。
朝から準備に入ります。
丁寧に生けていく石田先生。
リハーサルでも既に雰囲気があります。
月の映像とお花と笛の音。三者あいまって悠久の世界へといざないます。
石田先生にもご登場いただき、
今日の作品に隠された意味をお話いただきました。
手前の小さな箱は昔の旅枕。
枕にいけられた水芙蓉の花は、朝には白く、夕には桃色にかわります。
そこに恋心を表現しているのだとか。
最後は伍芳さんと劉一さんのデュオ。
さて、このコンサートでは当館で2度目の企画
「コンサートを聴いて一句詠んでみよう」ということで
終演後に俳句の募集を行いました。
このほど優秀作品が決定!発表します。
優秀作品(3作)
笛を吹く顔(かんばせ)にある秋思かな 今泉満子
鳥渡るシルクロードに古箏の音(ね) 林石根
良夜まつ空駆け登る笛の音ぞ 下山貢男
佳作(6作)
笛の音に我古(いにしえ)の月を見る 瀬古佳子
月待ちの恋は遠くになりにけり 田中寿美
古箏の音上弦の月眺めつつ 加納興亜
偲ぶれば月もさやけく絹の道 後藤宏子
墨絵にてうつしとりたや箏の秋 後藤哲彦
月満ちる遠(と)つ平原(はら)を瞼(め)に笛を聴く 片桐彬子
選者:宗次ホール
監修:馬場駿吉
ゆったりと時が流れるコンサートでした。
ご協力をいただきました石田流華道会の皆様、ありがとうございました。
(スタッフ/にしの)