無伴奏ヴィオラと無伴奏バロックヴァイオリン 【4/27&29】
4月27日は名古屋出身、
今や日本を代表するヴィオラ奏者、川本嘉子さんの
無伴奏ヴィオラリサイタルでした。
シリーズ「バッハの海へ」の一つに位置づけられた通り、
演奏するのはバッハの無伴奏チェロ組曲を1番から6番まで全部!!
途中2度の休憩を入れての長丁場・・・。
リハーサル中・・・。
ヴィオラはその楽器の性格上、ソロ楽器と言うよりは
普段他の楽器と一緒に演奏することが多いのですが、
今日は一人・・・。黙々と弾き込まれていらっしゃいました。
何名かのお客様から
「今年のベストコンサートになるんじゃないか」
「ヴィオラとは思えない!」といったお声を頂戴しました。
アンコールは無伴奏ヴァイオリンソナタの中から・・・。
(そっちも全曲聴きたい!と思った方も多かったのでは?)
気さくにお客様に対応してくださる川本さん。
宗次オーナーからも「やっと宗次ホールに出て頂けましたね!」と。
今後また新たな挑戦をここ宗次ホールで出来たらいいですね。
さて翌々日の4月29日、
今度はバロックヴァイオリンによる無伴奏リサイタル。
演奏者はこの楽器の名手才媛として知られるレイチェル・ポッジャーの弟子
そして、彼女の楽団「ブレコン・バロック」のメンバーでもある
ヨハネス・プラムゾーラーさん。
ガット弦のチューニングは狂いやすく
袖に戻ってきては「まったく、バロックヴァイオリンって奴は!」と
安定しない弦に四苦八苦のご様子。
でも、徐々に安定してくると
現代のヴァイオリンには無い独特な音の質感が心地よかったりして・・・。
ヨハネスさんが使用していたシャコンヌの楽譜。
手書き譜ですよ~。びっしり。
この日はバッハの作品と、バッハが影響を受けたであろう
同時代の無伴奏ヴァイオリンのための作品を取り上げました。
確かに、ビーバーのパッサカリア・・・シャコンヌに似てますね。
やはり現代の楽器に比べて飾り気が無い感じがしますね。
CDも販売。プラムゾーラーさんが目下興味を持っている
バッハの先輩や同時代の作曲家たちの知られざる協奏曲を集めた1枚。
サイン会も盛り上がりました。
宗次オーナーと記念撮影。
次回の「バッハの海へ」のシリーズは
6月1日の渡邊順生チェンバロリサイタルです。
一橋大学を卒業後、巨匠グスタフ・レオンハルトに師事し
今やサントリー音楽賞を受賞するなど大活躍のチェンバロ奏者です。
是非どうぞ。
(スタッフ/にしの)