鈴木秀美のガットサロン~弦楽三重奏の粋 【4/23】
4月23日に行われたチェリスト鈴木秀美の企画、ガットサロン。
今回は余りコンサートで取り上げられない弦楽三重奏のプログラム。
メンバーはガットサロンでおなじみ、
ヴァイオリンの若松夏美さんとヴィオラの成田寛さん。
リハーサルが始まってしばらくして・・・
「お、これは使えそうだ」
ステージ脇においてあった高さ10センチ程度の玄関台を足代にして、
いつもより高い椅子に座ってみようというアイディア。
試したところ、台が高すぎる・・・ということで
足をばらして天板だけを使ってみようと・・・
ばらばらにして
滑り止めを噛ませて・・・
「これなら!」と。
どうしてこんなに足を置く高さにこだわるのか?
鈴木秀美さんの場合、床に刺して楽器を安定させるエンドピンを使わず
ひざに挟んで演奏するので、
足を置く高さで楽器の角度が変わるのです。
楽器の角度が変われば音が飛ぶ方向性も変わってきます。
「椅子は音にものすごく影響します」と秀美さん。
本番でもこの玄関台(の天板)が活躍。
アンコールはモーツァルトの未完の作品を演奏。
未完ですので、
突如モーツァルトがどこかへ消えてしまったように終わり
客席からも笑いが起こりました。
サイン会を開催して・・・
あ、ホワイエにはこちらもガットサロンでおなじみ
京都市交響楽団の首席ヴィオラ奏者、小峰さんが聴きにいらしてました。
記念撮影です。
このガットサロン、宗次ホールでの次回は10月27日に豪華にも弦楽八重奏で計画中。
また6月17日(月)には鈴木秀美さんが
リコーダーの名手ダン・ラウリンさん、チェンバロの上尾直毅さんと
今年生誕360年&没後300年を迎えるコレッリのソナタ集(作品5)を演奏します。
しかも6月15日には同じ曲を「大江戸バロック」(桐山建志&大塚直哉)のお2人が
ヴァイオリンとチェンバロで演奏するコンサートとのセット企画で、
こういうメモリアルイヤーにしか出来ない特別な内容です。
(スタッフ/にしの)