懐かしい曲が一杯! 小ホールで味わう伝統のロシアン・コーラス
12月1日行われたロシア国立モスクワ・アカデミー合唱団の演奏会。
前評判が非常に高く、当日にはチケット完売御礼。
宗次ホールに合わせてこの日は16名とこの合唱団にしては最もコンパクトな編成でしたが
それでも小さなこのホールでは十分すぎるほどの迫力。
そして、バックヤードは本当に手狭でした。
名古屋駅近くの宿からみんなで地下鉄に乗って移動したそうです。
こうしてみていると「本当にこの人たち合唱団?」と思うような
いまどきの若者たち。
「アカデミー」とついていることからも分かるように
合唱団と音楽学校を兼ねたシステムになっていて、
今日はその最上級クラス、
日本の大学生と同じような若者たちが選抜されて出演しました。
合唱台を組みました。
宗次ホールの平台は、舞台のこげ茶色に合わせて塗装されてます。
ちょっと珍しいかも。
指揮者の先生の「さあ、はじめるよ~」という合図で、
わらわらと立ち位置につく皆さん。
舞台が狭くて指揮のペトロフさんも勝手が違う感じかな、と見て取り、
リハーサル後、合唱台を手直しして舞台の奥へと移動させ、スペースを広げました。
それでも皆「客席が近い!!」と言ってました。
来日公演でここまで小さな会場で演奏した経験は無いそうです。
「音響はどう?歌いやすい?」とバスの男の子に訪ねてみたら
「小さいけれども教会みたいで凄くいい」と言ってくれて一安心。
リハーサルから衣装を着替えて本番。1曲ごとに大きな拍手。
やはりその昔「歌声喫茶」でロシア民謡に親しんだと思しき世代の方が多く
よくご存知なんでしょうね。
本当に演奏者と客席の一体感がすばらしかったと思います。
日本の曲として「ふるさと」を歌ったあとには
「ブラボー」ではなく「スパシーバ!!(=ありがとう!!)」という声が客席から上がりました。
終演後、ホールの記念色紙に
一生懸命いろいろと書き込んでくださいました。
最後の集合写真。
【おまけ】
かなりバックヤードが狭い宗次ホール。
もともと室内楽ホールとして設計されているので、
楽屋は4人部屋が2つ。リハーサル室も10人くらいで一杯。
一番のネックは、楽屋階とステージをつなぐエレベータ。
これに乗らないと移動できないのですが、9人乗りなんです・・・。
こんなに1日の間で重量オーバーのブザー音を聞いたのは始めてかも。
彼らは「まだいける?」「おい、降りろよ」なんて、ゲームのように楽しんでましたが。
(スタッフ/にしの)