すてきな古楽の演奏会
7月20日、名古屋出身のヴァイオリニスト戸田薫さんとそのご主人のパウル・エレラさんを中心に集まったグループ「アニマ・コンコルディア」のコンサートを行いました。
古楽、といわれるジャンル。バッハと同じ時代にドイツで活躍した作曲家、あるいはドイツの作曲家が憧れたイタリアの作曲家、ドイツからイギリスに渡っていったヘンデルなど盛りだくさんな内容。
まずはチェンバロの搬入です。
こんなワンボックスカーで運べるほどスリムなチェンバロです。
今回の演奏会では宗次ホールで初オルガン!
もちろん宗次ホールにはパイプオルガンがつくりつけられてはいないので
小さなポジティフオルガンを持ち込みました。
パイプオルガンは周りの温度で音程がどんどん変わってしまいます。
リハーサル3時間前から入念な調律・・・・
こうして1本1本パイプを抜いたり引っ込めたりして調節します。
パイプは全部で200本、300本・・・??とにかくたくさんです。
鳴らしてみると、今回楽器を貸していただいた方(個人でこんな楽器をお持ちなんて何て粋なことか!)も驚きの鳴りっぷり。ホールとの相性抜群でした!
これはまた是非やりたい・・・
↑ぎっしりつまったパイプの皆様です。
こちらはチェンバロの鍵盤です。
よく見ると黒鍵の部分が上下に分かれているのがみえます。
分割鍵盤というらしいです。
例えば同じミのフラットも音でも
昔の調律法では和音の中で「やや低めのミ♭」と「やや高めのミ♭」を使い分けていたとのこと。
それを区別して使うためにこのような鍵盤が出来ました。
弾き間違えそうですな・・・
さて、今回の演奏会はiTunesによるインターネット配信のため、
収録が入りました。いつものように手狭な舞台裏に機材がどっさり入ります。
リハーサル開始
チェンバロとオルガンを担当した西山さんに楽譜を見せてもらいました。
楽譜には左手の音(ベースライン)しか書いていません。
右手は音符の上の数字を見ながら、それをコードに直して即興でつけていくそうです。
ジャズかフォークギターのような感じ。
無事公演が終わり、再びチェンバロは車の中に・・・
本当にぴったりです。
みなさんお疲れ様でした!
(スタッフ/に)