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スタッフ激推しランチタイムコンサート★


こんにちは!いよいよ梅雨入り
じめじめしてきたな・・・と感じるこの頃ですね。

今日は、梅雨のじめじめを一気に吹き飛ばしてくれるような
素敵なコンサートをご紹介したいと思います。

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2019年7月1日(月)
開演 11:30 開場 11:00

ランチタイム名曲コンサート
「太陽がくれた季節!」

出演:
つじ村ふみ惠(ソプラノ)
粟田藍(メゾソプラノ)
古田友哉(ピアノ)

演奏予定曲
カプア:オー・ソレ・ミオ
モーツァルト:
歌劇「フィガロの結婚」より“恋とはどんなものかしら”/“美しい日々はどこへ”
プッチーニ:
歌劇「蝶々夫人」より“ある晴れた日に”
オッフェンバック:
歌劇「ホフマン物語」より“舟歌”
大中寅二:椰子の実

ほか


プログラムは声楽のコンサートでは定番とも言える美しい名曲ばかりが並んでいます。

特に、歌劇「フィガロの結婚」“美しい日々はどこへ”は、
きゅっと胸を締め付けるような切なさをたたえた、優雅なメロディが印象的な名曲ですが
冒頭の数小節だけでその声楽家の技量が試される難曲でもあります。
とっても長い息が必要で、演奏する声楽家の緊張感がさらにこの曲の切なさを引き立てているような気がします。

歌劇「蝶々夫人」より“ある晴れた日に”
こちらも最近ではフィギュアスケーターが演技で使用したり、
オペラを知らない方でも耳にされる機会の多い名曲かと思います。
先ほどあげた“美しい日々はどこへ”もそうなのですが
これらの曲を歌うことができるのは、ソプラノならば誰でもいいわけではないのです。
ソプラノの中でも「リリコ・ソプラノ」と呼ばれる声の性格をもった方々です。
なんだかかわいい名前ですよね。

リリコというのは、イタリア語で「叙情的な」という意味です。
声には様々な性格があり、歌手たちは自分の声の性格に合う楽曲を歌っています。

叙情的である、ということは、それだけ感情表現が豊かということで
お人形のように可愛らしいだけではありません。
リリコソプラノが歌う楽曲は、時には激しい怒りや悲しみも表現し
人の心の真ん中をドンと打つような魅力を秘めています。

また、高い音は遠くまで響きやすいですが、
高くもなく低くもない中間の音というのは、遠くまで響きにくいです。
リリコソプラノはその中間の音でも、豊かな響きを持っている必要があります。
このような条件は、体が華奢な日本人にはクリアするのが難しく
リリコソプラノとして、本当にその楽曲を美しく歌いこなすことができるようになるには
大変な時間と努力が必要なのです。

さて、つい難しい話が長くなってしまいましたが、
7月1日にご出演いただく歌手のひとり
つじ村ふみ惠さんは、優れたリリコソプラノとして
大変将来を期待されているソプラノ歌手です。

また、もうひとりの歌手、粟田藍さんも大変貴重なお声の持ち主です。
メゾソプラノは、ただ低い音が出るだけではなく
低い音を美しく響かせることができる声の方です。
よく合唱のパートを決める際に
「わたしは高い音は苦手だからメゾソプラノかアルトでいいわ」と
おっしゃる方がいらっしゃいます。
本当は、高い音が出ないからメゾソプラノということは決してなく
低い音でこそ、その美しさが際立つからメゾソプラノとして
舞台に立つことができるのです。
(ソプラノより高い音が出せるメゾソプラノもいらっしゃいます)

おふたりともオペラの本場であるイタリアで研鑽を積み
歌声を磨かれてきました。

明るく響く彼女たちの歌声を聴くと
心もスカッ!と晴れ、エネルギーが湧いてきます!

共演ピアニストの古田友哉さんは、
複数の海外コンクールにおいて優勝歴を持ち、世界最大の音楽祭ともいえる
「ザルツブルク音楽祭」への出演経験もある実力派。
名古屋や彼の地元、岐阜県多治見市でも度々リサイタルを開催されている期待の若手ピアニストです。
(直近では2019年6月22日にも。詳細はこちら
また、NHK交響楽団、東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団のメンバー等とも共演されており、ピアノソロだけでなくアンサンブルの一員としての活動も積極的で、音楽家からの信頼の厚さが伺えます。


昨年ご出演いただいた際の、つじ村さん&古田さんの演奏
カルメンより、ミカエラのアリアです。こちらも名曲!!




7月1日は宗次ホールでオペラの感動を味わいませんか?
お待ちしております♪7月ランチチラシ(前半)











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