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ストリング12月号に宗次徳ニインタビュー掲載


ストリング表紙


ストリング 2008年12月号

表紙は宗次ホールに2度出演していただいた松田理奈さん。

この中で宗次ホールオーナーである宗次徳二のインタビューが掲載されましたのでご紹介します。


ストリング記事

『参加された皆さん、それぞれに意味のあるコンクールです』
第2回宗次エンジェルヴァイオリンコンクールが2009年春に開催
若い才能の発掘と将来の支援のため

Q.第1回目のコンクールの成功を受けて、第2回目が始まるわけですが。

皆さんのご尽力のおかげでコンクールの第1回目としては大過なく、円滑に順調におこなうこともできましたし、成果を挙げることもできたと思います。審査員の先生方も本当に精力的に審査していただきました。私は、このような厳粛な場に立ち会いましたが、大変素晴らしい雰囲気だったと思います。コンクールとしての緊張感もありました。聴衆の方々の暖かい拍手にも感銘を受けました。

そして何より、入賞された方々のその後の活躍ぶりが素晴らしいですし、本当に嬉しいことですね。
ですから点数をつけたら勿論パーフェクトということではないでしょうが、かなり高い点数になるのではないかと自負しています。運営進行等で見直すべきところが多少あったとしても、それは直ちに改良すればいいことですから。

こうして第2回目が始まりつつあるということも、嬉しいことですし、凄いことだと思います。審査員の先生方もますます充実されていると思います。海外の方が4人います。国内が3人ですね。

Q.コンクールを受ける若者にかけてあげたい言葉を。

コンクールという体験を何度も味わう方もたくさんいると思うんですね。それで悔しい思いをすることの方が圧倒的に多いと思うんです。1位はひとりだけですからね。でもその時の実力をある程度知ることができるでしょうし、さらに上を目指すためには何をすればいいのか、そういったことを考える為のいいきっかけにもなると思うわけです。

ですからいい意味での悔しい思いを経験する場でもあるわけですね。つまり1位の方や上位入賞された方だけが成果を得たということではなくて、コンクールに参加された方の皆さんそれぞれに意義のあるコンクールだと思います。

それから一度出て入賞したからといって、それで終わりではなくて、再度出てもいいんです。入賞した方も更に上位を目指して参加してくださってもいいですし、他のコンクールでは有り得ないでしょうが、楽器の貸与ということが、このコンクールの大きな特徴と魅力ですから、私は『連覇』ということがあってもいいと思っているくらいです。スポーツの場合、一度金メダルをとっても、次のオリンピックを目指すことがありますし、それで、たとえ銀や銅になったとしても、参加することに何の問題も無いでしょう。

Q.コンクールで貸与されているだけでなく、宗次さんは五嶋龍さんや今月号の表紙の松田理奈さんにも貸与されていますよね。

ええ。才能のある若い方には、本当に良い楽器を使って欲しいと思いますから。そして、貸与した楽器を使っていただいて、世の中にクラシックファンをもっと増やして欲しい。そういう目的もあるんです。その可能性のより高い方に銘器を貸与したいという気持ちがあります。松田理奈さんはこの間、宗次ホールで演奏していただきましたが本当に素晴らしかった。一生懸命演奏されていました。


Q.宗次ホールそのものにも、クラシックファンを増やすという目的があると思いますが、まさにコンクールが幕開けとなってホールはスタートされましたね。

そうですね。今月は月に30公演あってそのうち25公演が自主主催公演です。

Q.そんなに多くの自主コンサートが・・・

なにしろ主催でやりたいのです。他のホールではそこまで多いところはよほどでないと無いと思います。私達は責任を持ってお客様をお迎えしたい。1枚でも多くチケットを売る努力をしています。チケットを売ることはやはり1枚何千円のものですから、それはなかなか大変です。皆様貴重なお小遣いの中からチケット代にあてるわけですから。

でもかといって招待券を増やすようなこともしたくないんですね。不公平感があるでしょうから。ある方は招待で、別の方が五千円を払うというのは、私には許せないんです。ですから、私は、主催コンサートの時も自分でチケットを買って聴きます。

Q.宗次ホール主催のコンサートでも、チケットを買われるのですか?

ええ。私は五千円という金額はとても大きな金額だと思います。それをタダで聴くなんてことは、皆様に申し訳なくて、とてもそんなことはできません。開演前はホールの正面玄関でお客様を向かえ、そして終演後はお見送りします。皆さん、とても喜んで下さいます。

クラシック=優しさ、だと私は思います。そしてクラシックのコンサートを聴きに来てくださる方は本当に優しい方だと思います。

ですからこれからの若い方にとっても現役の演奏家の皆さんにとっても、キャリアを築く上で、このホールでのコンクールや演奏活動を役立てていただきたいと思います。


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