宗次ホール初登場の宮谷理香さん。
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お客様の反応をこれほどよく観察しながら、
トークと演奏と両立されるピアニストさんは貴重ですね。
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お話しの端々にお茶目なところも見え隠れするのですが、
一度ピアノに向かうとモーツアルトはモーツァルトらしく、
ショパンはショパンらしく、ドビュッシーはドビュッシーらしく・・・
作曲家のカラーが虹のようにピアノから溢れてきて爽快な感じすら覚えてしまいます。
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圧巻は「宗次ホールで演奏できる、というお話しをいただいたとき、
真っ先にこの曲をと思った」とおっしゃる
バッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」
ブゾーニ直系の師
園田高弘先生から徹底的に指導を受けた曲だそうで、
その圧倒的な立体感と重厚感は、
さっきまであんなにふわっとしたトークをしていらした方とは思えないほど。
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サイン会も一人一人本当に丁寧に応対されていて、
みなさんきっと大満足でお帰りになられたことでしょう。