1/6 チャン・ユジン ヴィオリンリサイタル
今年最初のヴァイオリンリサイタルに出演したのは、2013年3月に行われた第4回宗次エンジェルヴァイオリンコンクールの優勝者、チャン・ユジンさん。
この5年間、世界各地のコンクールで実績を積み重ね、一昨年には仙台国際音楽コンクールでも優勝し、昨年から日本各地のオーケストラと多数共演している、まさに今勢いに乗る彼女。
5年前にも凄い子がエントリーしてきたなと思いましたが、今日の演奏ではさらに高みへと登りつめた彼女の現在地を聴くことができました。
ピアノはコンクールの際に公式伴奏者として出会った小澤佳永さん。
とにかくどの曲も安定していてブレずにまっすぐ。
体操の着地がビシッと決まるような爽快感が随所。
でもそういった技術的な部分だけに止まらず、甘美な部分、情熱的な部分もしっかりと。
お辞儀のさいの仕草などにはまだ可愛らしさを残しながら、楽器を構えると集中力に着火して緊張感が緩まない。
プログラム最後の「序奏とロンド・カプリチオーソ」から、ほとんど休みなくアンコールに「ツィゴイネルワイゼン」へ。
熱気あふれるコンサートになりました。