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【2017年11月おすすめ公演(6)】左手のピアニスト 智内威雄 リサイタル


NHKドキュメンタリーで反響を呼んだ“左手のピアニスト”と

狂言役者の語りのコラボレーション!!




前回の「銀河鉄道の夜」に続く第2弾は
江戸時代の絵師の戯画版「イソップ物語」


智内威雄 ピアノ ・ 善竹隆司 朗読

11月19日(日)
15:00開演 3,000円(学生1,800円) [指定]
 
 




画家と声楽家の両親の元に生まれ、子供の頃から音楽を伝えることに喜びを見出していた智内さん。
ドイツに留学し、国際コンクールへの入賞も果たすなど、順調なキャリアを築きはじめた時に、突然親指が動かなくなります。
それをかばって酷使するうちに3ヶ月後にはドレミも弾けない程の症状に。
診断の結果は「局所性ジストニア」。筋肉に硬直が起こる難病でした。
それから毎日5時間以上に渡る熱心なリハビリのおかげで、2年後には日常生活に支障のないところまでは回復。
「リハビリの苦しさに堪えられたのは、自分が良くなりつつあるわずかな“かけら”を見つけることができたから。」ピアノも少し弾けるようにはなりましたが、プロのレベルにはほど遠いもの。
「この頃は自分自身とじっくり向き合い、ピアニストとは何か。
音楽家の役割は何か。
といったことを考えました。
そのような時間が今に活きているのは間違いありません」と振り返っています。
 
しかし諦めずに左手用のレパートリーに取り組み始めた智内さん。
戦争で右手に障害を負ったピアニストや周辺の音楽家たちによって生み出された左手のための楽曲に触れるうちに、自分と同じように諦めなかったピアニスト達の作品を世に送り出すことを自分の使命と感じるようになります。
 
「一見すると、左手でしか演奏できないことは弱点かもしれません。指が5本になるのですから、一度に出せる音は半分。でも、口数の多い人より少ない人のほうが人の心に届くメッセージを発することがあるように、音の数が少ないほうが、ピアニストの本質そのものが浮き彫りにされます。無駄のないシンプルな音色だからこそ、一つひとつの音に重みがあり、聴く人の心を揺さぶることができる」と話す智内さんが、このところ熱心に取り組んでいるのは、演奏と朗読のコラボレーション。
2015年の9月には宗次ホールでも宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の朗読と、作曲家川上統(おさむ)さんに委嘱した組曲のコラボを上演。
この川上さんの曲が作品に流れる透明感と見事にマッチして、極めて美しくファンタジックな舞台作品となっていました。

さて今回のイソップ物語。
善悪を教えるような教訓的なお話を幼少期に読んだ方も多いと思いますが、「胃袋と肢体の話」や「乳母と狼の話」など、タイトルを見ただけで何か怖そうなものもあれば、“誰が猫に鈴をつけるのか”で話が止まってしまったという風刺の効いた「ネズミの会議」のようなものも・・・。

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上の絵がまさに会議中の鼠たちですが、これを描いたのは幕末の絵師で「画鬼」の異名をとった河鍋暁斎(かわなべきょうさい)。
この演奏会では、河鍋が描いたイソップ物語に題材をとった戯画の投影もお楽しみください。

そして音楽は「銀河鉄道の夜」の時と同じ、川上統さんです!
お楽しみに。




智内威雄(表)


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智内威雄(裏)


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