9/18 川口成彦 フォルテピアノコンサート
世界の古楽演奏家の登竜門、ブルージュ古楽コンクールで昨年最高位を受賞した川口成彦さんによるフォルテピアノのスイーツタイムコンサート。
今のピアノには音量では及ばないものの、その音色の多彩さたるや・・・。
モーツァルトとベートーヴェンを軸に、同時代にこのフォルテピアノからたくさんの素晴らしい音楽を生み出した作曲家たちの作品を紹介。
(1曲だけ、近代のアルベニスをとりあげたのは、川口さんいわく「フォルテピアノでギターっぽい曲を取り上げるのがなかなかいいんですよ」との理由から。)
どれも素晴らしい演奏でしたが、やはり圧巻はベートーヴェンの「月光」ソナタでしょう。
第1楽章のダンパーを解放したままの響きは霧のよう、第3楽章は現代のピアノで弾くのとは違って、楽器の性能の限界点で勝負しているようでスリル満点。
改めてベートーヴェンはとんでもない曲を書いたのだなぁと唖然としてしまうのは、フォルテピアノで聴いてこそ。
終演後は感動して涙が出てしまったという声もちらほら聞かれれ、またいつものように、今回使用した楽器の所有者、梅岡楽器サービスさんによる楽器解説も実施。
間近で見るフォルテピアノの小ささと精巧な作りにお客様また感動されていました。
今後もこうした「昔の楽器」「珍しい楽器」を取り上げてまいりますので是非お聴き逃しなく!